昔からよく耳にする「ことわざ」や「慣用句」。
意外と多いなと思ったのが、お家に関する言葉。
違う意味で覚えていたものもあったりしましたので、今回は
ことわざのお話しを書いてみたいと思います★



●壁に耳あり、障子に目あり

「隠し事はとかく漏れやすいものだから注意せよ」という戒めです。

こっそり話ししているつもりの密談でも、誰かが壁に耳をあてて聞いているかもしれないし、

障子に穴をあけて覗き見しているかもしれないことから、隠し事を話すときは注意するべき
だということで、単に「壁に耳」とも言いますね。



●敷居が高い

敷居とは玄関の敷居の事で、不義理をしたり、相手に迷惑をかけたりしているため、
その人の家には行きにくいという意味です。

自分には「分不相応」「手が届かない」という意味で使っていませんでしたか?
実は誤りなんですよ~。

例えば 「あのお店は高級すぎて、敷居が高い」などが間違った使い方になります。

「ハードルが高い」「レベルが高い」と同じ意味としている誤用も多いようです。

かくいうわたくしも間違って使っておりました…m(__)m



●うなぎの寝床

間口が狭く、奥行きの深い建物や場所のたとえですね。

京都の町屋は宅地の間口が狭く奥行が長いことから「うなぎの寝床」と呼ばれる
ようになったとのことです。

特に都会では敷地の関係上、「うなぎの寝床」と呼ばれる建物がまだまだたくさんあります。



●庇(ひさし)を貸して母屋を取られる

庇を貸して母屋を取られるとは、一部を貸したばっかりに、終いには全てを奪い取られるということ。
また、恩を仇で返されることにも使います。



●門前の小僧習わぬ経を読む

日頃から見たり聞いたりしているものは、いつのまにか覚えてしまうものだということの例えです。

寺の門前に住んでいる子どもや、いつも僧のそばにいる子どもは、日頃から僧の読経を聞いて、

いつのまにか般若心経くらいは読めるようになるということから、人は自分の置かれている環境に
よって、無意識に影響を受けているという意味が込められています。



他にも・・・

●男は敷居をまたげば七人の敵あり
●起きて半畳寝て一畳
●畳の上の水連
●婿は座敷からもらえ。嫁は庭からもらえ。
●家貧しくて孝子あらわる
●屋上屋を架す
●葦の随から天井のぞく



などなど、調べてみると意味を間違えて覚えていたり、
知らなかったことわざなどもあって、お勉強になりました★

また面白い豆知識?を見つけたら、書いてみたいと思います。